ダイエットの敵(2)ーインスリン抵抗
何らかの理由で、ブドウ糖が細胞内に取り入れることができずに、エネルギーとして使われなくなることがあります。
そうすると、血液中にダブついたブドウ糖は、脂肪に変わり脂肪細胞に蓄えられてしまうのです。
ブドウ糖がエネルギー源として細胞に取り入れられない理由とは?
「インスリン(インシュリン)抵抗」とは、細胞膜内にあるインスリン・レセプター(受容体)がなんらかの理由で反応が鈍くなる状態をいいます。
インスリン・レセプターの感度が悪くなれば、ブドウ糖は細胞内に取り入れることができずにエネルギーとして使われなくなります。つまり代謝が行われないことになります。
エネルギー源を待っている細胞にブドウ糖が入らなければ、食欲が満たされず、食べ過ぎるという悪循環を繰り返すことになります。そして、血液中にだぶついたブドウ糖は、脂肪に変わり脂肪細胞に蓄えられてしまいます。
つまり、「インスリン抵抗」が、カラダを太らせる原因になっています。
インスリン抵抗を高める要素には、肥満そのもの、ストレス、飽和脂肪酸の摂りすぎと不飽和脂肪酸オメガ3不足、ミネラルのクロム不足などがあげられます。
失恋によるストレスが肥満の引き金になる理由とは?
「失恋でやけ食い」なんてことをよく聞きますよね。
食欲は脳の視床下部でコントロールされていて、体内の脂肪や糖の量が一定量を越えると「食事中止」の指令を出します。
一方、カラダの外部からの大きなストレスは内分泌系に影響を与えます。
脳の視床下部は内分泌系の下垂体の前葉と血管でダイレクトにつながっているので、外部からストレスが加わると、食欲コントロールにも影響をあたえることになります。
いわゆる「過食症」を引き起こすポイントといえるのです。
飽和脂肪酸の摂りすぎとオメガ3脂肪酸不足
ブドウ糖は、細胞膜にあるインスリン・レセプターのドアが開かれて初めて細胞内に入ることができます。
インスリン・レセプターは回転ドアの形をしているので、細胞膜が硬いとうまく回転することができずに、ブドウ糖は細胞内に入ることができません。
細胞膜は脂肪からできています。人間の体温では固体のままとなってしまう「陸上動物食品に多く含まれる硬い飽和脂肪酸」の量が多いとインスリン・レセプターがうまく回転することができなくなります。
簡単に言えば、この状態のインスリン・レセプターは油を差さずに、さび付いたドアのような状態になっているのです。
人間の体内でも液体のままの不飽和脂肪酸、特に魚介類に多く含まれるオメガ3の脂肪酸をバランスよく取ると、それが、潤滑油の役割をして、インスリン・レセプターはブドウ糖を効率よく細胞内に入れることが出来るようになります。
クロム不足での肥満解消は無理
今、説明したとおり、ブドウ糖を細胞内に取り込むためには、細胞膜にある回転ドア(インスリン・レセプター)を開ける必要があります。
この回転ドアを開ける役目をするのが、ホルモンのインスリンです。
しかし、このインスリンも必須ミネラルのひとつであるクロムの助けがなければ、回転ドアを開けることができません。
細胞内に入ろうとしているブドウ糖がお客さん、インスリン・レセプターがドア、インスリンがドアマン、クロムが鍵の役目をしていているイメージです。
ドアが錆びついていると、ドアマンが何人いてもそのドアは開きません。(ドアにいい油をさす必要があります。→ 摂取する脂肪のバランスに注意)
ドアマンがいても鍵がなければドアは開きません。(鍵を常に用意しておく必要があります。→クロムの摂取)
つまり、クロムを不足させている食事をしている限り、肥満解消は無理なのです。
クロムはその他にも、血中コレステロール値を下げる、脂肪を減らす、筋肉を発達させるといった働きをしているのです。
砂糖や精製された小麦粉をとりすぎると、インスリンが大量に分泌されます。そしてその分、体内のクロムを多く消費させてしまいますので注意してくださいね。
クロムの有無がダイエットには大きな影響を与えていることも忘れてはなりません。
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