マーガリンは危険!

脂肪はあなたにとって絶対に必要な栄養素です。

しかし、脂肪が多く含まれる食事をとりすぎる事は良くありません。

摂取する脂肪の種類のバランスが悪くてもカラダに悪影響を与えてしまいます。

更に人工的に作られた脂肪、マーガリンをとりすぎると・・・・・

戦後数十年のあいだに、食の欧米化によって、日本人の食生活は大幅に変化しました。

そのため、以前に比べ、脂肪を約4倍〜5倍も多くとるようになったのです。

食事の内容は大幅に変わったのですが、あなたのカラダの仕組みは石器時代のままほとんど変わっていないのです。

食事内容が急激な変化をしても、カラダの進化は全く追いついていないので、さまざまな現代病がはびこることになってしまいました。

まるで、脂肪を悪者扱いしているように聞こえるでしょうが、脂肪はあなたのカラダにとって絶対に必要な栄養素なのです。

問題なのは、「脂肪が多く含まれている食事をとり過ぎる事」と「摂取する脂肪の種類のバランスの悪さ」です。 

「脂肪」と一言で言ってもいくつかの種類があるのです。

脂肪について基本的なことだけでも知っておくと、きっと健康のレベルアップに役立ちますよ。


脂肪の種類

脂質はおもに水素、酸素、炭素の3種類の元素からできています。

水素は1本、酸素は2本、炭素は4本の手を持っていて、全て誰かと手をつないでいます。そして、その手のつなぎ方と組合せによって脂質の性質が変わってきます。

脂質は大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分かれます。

動物の肉には飽和脂肪酸、植物油にオメガ6系列、魚介類にはオメガ3系列と呼ばれる不飽和脂肪酸が高い比率で含まれています。

飽和脂肪酸は、縦に一列炭素が並び、前と後ろで1本ずつ手がつながれています。残りの2本の手は右に1本、左に1本ずつ伸びて水素とつながれています。

不飽和脂肪酸は炭素の縦列の途中で、片側に水素とつながらずに、炭素どうしで2本の手をつないだ部分があります。2本の手で結ばれた部分は「炭素の2重結合」と呼ばれています。

2重結合が1ヶ所しかなければ、「単価不飽和脂肪酸」、2ヶ所以上あれば、「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれて区別されます。

不飽和脂肪酸のなかでも最初の炭素どうしの2重結合が下から数えて3番目にあるかのが「オメガ3」、6番目にあるのが「オメガ6」と呼ばれます。

オメガ3で代表的なのが、魚の脂として知られる「EPA(エイコサペンタエン酸)」で、オメガ6は「リノール酸」でおなじみですね。

カラダのなかでは必要な脂肪酸の大部分を作ることができますが、このオメガ3とオメガ6だけはつくる作ることができません。したがって食事からとる必要があります。

オメガ6とオメガ3のバランスは、4:1くらいが望ましいといわれていますが、肉食の文化に慣れ親しんでしまった現代の日本では、魚からとれるオメガ3系列の不飽和脂肪酸が不足気味のようです。

図の通り、飽和脂肪酸は水素と炭素がすべてしっかりと手を結んでいて、酸素の入り込む余地があまりありません。

そのため酸化(腐敗)しにくいのですが、鶏卵、鶏肉、豚肉、牛肉などに含まれる飽和脂肪酸は常温では溶けず、人間の体温では固体となってしまいます。

そのため、とり過ぎると細胞や組織、血管の壁に脂肪がこびりつきやすくなったり、血液の流れを悪くしたりします。

一方、魚や植物に多く含まれる不飽和脂肪酸は、融点が低く血液をサラサラにする効果があります。ただし、酸化しやすい(腐りやすい)という欠点があります。魚がすぐ生臭くなるのは、このせいです。


トランス型脂肪酸とは一体?

酸化しやすい植物油(不飽和脂肪酸)に、水素を添加して人工的に飽和脂肪酸の状態にしたものを「トランス型脂肪酸」と呼んでいます。

常温でもマーガリンやショートニングなどがトランス型脂肪酸を含んでいます。

これらは、植物性といわれながらも常温で固体なのは、人工的に動物性の脂肪のように加工しているからです。

トランス型脂肪酸は、自然界にはほとんど存在しないものなので、摂りすぎによる人体への影響が懸念されています。

ですから、トランス型脂肪酸を含む食用油の製造を禁止または制限している国が多数あります。

摂りすぎによる人体へ及ぼす悪影響としては、以下が考えられています。

・脂溶性ビタミンの利用を妨げる。
・細胞膜の構造が弱くなり、有害な物質が進入しやすくなる。
・皮ふ細胞の場合は有害物質が侵入しやすくなり、皮ふトラブルの原因に。
・大量のビタミンとミネラルを消耗する。
・善玉コレステロールのHDLコレステロールを低下させる。
・脳の血管に悪影響を与え、アルツハイマーやパーキンソン病の原因になる。
・血中の中性脂肪に多く含まれるトリグリセロールが増加することでインシュリン抵抗性が増し、高血圧、糖尿病、心臓病の原因となる。

マーガリンは日本では、ごく一般的に植物性油だから大丈夫!と、パンにつけて食べることが日常となっていますが、実はそれだけではないのです。

スナック菓子、菓子パン、ケーキ、フレンチフライ、ドーナッツなどにはトランス型脂肪酸を含んでいるものが多いので、とり過ぎには注意が必要です。

トランス型脂肪酸の摂取限度は1日2gと言われています。しかしファーストフードのメニューの中には6g(フレンチフライ)、4.5g(アップルパイ)、4g(チキン・ナゲット)、1g(ピザ2切れ)含まれていたという米国での調査報告もあるそうです。

高コレステロール血症が懸念されるなか、日本では長いこと動物性油脂のバターやラードよりも植物性油脂であるマーガリンの方が健康に良いとされてきました。

一口に「植物性」といっても、加工されて作られた植物性油脂には、こういった落とし穴があることを忘れてはなりません。

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