脂肪はアトピー、花粉症の原因に?
ここ数十年で、日本人の平均脂肪摂取量は3倍になりました。
更に、総摂取量に加えて、摂取する脂肪の種類が偏りバランスを崩しているために、様々な弊害がカラダに発生しています。
アトピーや花粉症もその弊害のひとつなのです。
それではまず、脂肪が体内でどのような働きをするのかを見てみましょう!
主なものをリストにしてみました。
1.エネルギー源となる
脂肪は同じ量の炭水化物やタンパク質と比較しても、約2倍の高エネルギーを放出できる効率のいい燃料です。しかし、カラダにとってメインのエネルギー源となるのは糖質(炭水化物)で、脂肪はスペアとして使われます。
また、余分に摂った糖質は脂肪に変えられ、脂肪細胞へ詰め込まれます。つまり、脂肪は貯蔵用の非常エネルギーとしての役割を果たしています。
2.細胞膜を作る
細胞膜は単に細胞の内と外を分けるだけの境界ではなく、ウイルスなどが細胞内へ侵入するのを防いだりもしています。
また、細胞膜の層の中では、インスリン・レセプターなど重要な役割をもったタンパク質などが自由に動けるような構造になっていなければなりません。
ですから、粘土のように固い飽和脂肪酸ばかりでも、フニャフニャした不飽和脂肪酸だけの膜でも不完全となります。バランスが大事です。
3.エイコサノイドの原料となる
「エイコサノイド」とは、カラダのなかの様々な生理作用を調整する物質の総称で、オメガ3系列とオメガ6系列の多価不飽和脂肪酸から作られます。
例えば、
血液を固まりにくくする ← →固まりやすくする
血管を広げる ← →狭める
などの調整を行います。
4.その他
脂肪はそのほかに、内臓のクッションの役目、体温を保つ断熱材の役目、皮質ホルモンや性ホルモンそしてビタミンDの原料になる(コレステロール)、油容性ビタミン(A,D,E,K)の吸収を助けるなどの役割があります。
「エイコサノイド」とアレルギーの関係とは?
アトピーや花粉症などのアレルギー症状にも「エイコサノイド」が関わっています。
エイコサノイドは、カラダに摂りいれる不飽和脂肪酸のオメガ3とオメガ6のバランスによって性質が変わり、それに伴い、アレルギー症状の重さが違ってくるようです。
オメガ6(リノール酸など)とオメガ3(EPAなどの魚の油)の理想的なバランスは「4対1」と言われていますが、現代の食事では、オメガ6に偏りすぎています。
やはり、日本人の食生活の洋風化に伴い、揚げ物が増え、オメガ3を多く含む魚を食べることが少なくなったためでしょうか?
魚! 食べていますか?
脂肪のとり過ぎと現代病
かつて日本人の平均脂肪摂取量は、摂取カロリーのうちの10%くらいでした。
しかし、戦後の食の欧米化、加工食品、外食の機会が増え、現在では30%くらいになってしまっています。
また、総摂取量に加えて、摂取する脂肪の種類が偏り、バランスを崩しているために、下記のような弊害が発生しています。
(1)フリーラジカルによる脂質の変成
(2)総脂肪、飽和脂肪酸の摂りすぎ
(3)多価不飽和脂肪酸のバランスの悪さ
これらが原因により発症するといわれている病気が下記のとおりです。
上記(1):白内障、関節炎、胃粘膜障害、潰瘍性大腸炎
上記(2):大腸ガン、小腸ガン、前立腺ガン、卵巣ガン、乳ガン、肥満、糖尿病、高コレステロール血症、コレステロール結石症
上記(3):アトピー性皮膚炎、アレルギー
上記(1)(2)(3)すべて:高血圧、心臓病
これらの結果を見ても、揚げ物、炒め物好きの方は、特に要注意でしょう。
ただでさえ動物性食品を食べる機会が増えているのに、その上更に油を上乗せして食べているのですから・・・
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