理想と現実のギャップ

健康ブームは相変わらず続いているようです。

しかし、「バランスがとれてカラダにいい食事をとる」ことを実践している人は、果たしてどの位いるのでしょう?

健康増進法が制定されてからもしばらく経ちますが、健康な人はどれだけ増えたのでしょうか?

こんな現状を知ってびっくりしました!

テレビや雑誌などで、食や健康に関する情報が年々増加しています。それにともなって健康に対する人々の意識も年々深まっていっているようです。

町でウォーキングやジョギングをする人の姿をずいぶんと多く見かけるようになりました。

食事に関しても、できるだけカラダに良いものをとりたいという理想を持つ人は多いようです。

しかし、「バランスがとれてカラダにいい食事をとる」という事を「実践」している人は、あなたの周囲にはいそうですか?

あなたが優先するのは、あなたが「おいしいと感じる食事」、「満腹感を得る食事」、「簡単・便利な食事」、「経済的な食事」とならざるを得ないでしょう。

忙しい現代生活の中にあるあなたは、炊事と食事のために費やすことのできる時間は限られています。

実際の食卓では、理想である「カラダに良い食事」を優先順位の最初に持ってくることはむずかしいですよね。

家庭内において食事や健康を管理しているのは、女性(主婦)が中心ですよね。

女性の社会進出にともなって、家庭での調理時間は年々短くなる傾向にあります。これは仕方のないことです。

頭の中では「カラダに良い食事を」と思っていても、実際の場面で優先されるのは、調理時間が短くて済む料理や、経済的でボリュームがあって、家族から「おいしい」と言われる食事に傾くのは当然です。


健康増進法が制定されたけれど・・・

高齢化の進展や生活習慣病が増えたことにともない、国民の健康の増進の重要性が増大してきました。

このような中、2000年3月31日に厚生省事務次官通知等により、国民健康づくり運動として「健康日本21」が開始されました。

また、「健康日本21」を中核とする国民の健康づくり・疾病予防をさらに積極的に推進するため、2003年5月に「健康増進法」施行されました。

その後政府の掲げた「健康増進」は思惑通りになっているのでしょうか?新聞から抜粋してみましょう。

「健康日本21」、目標達成に早くも黄信号

政府が掲げる国民の健康づくり運動「健康日本21」(2000〜2010年度)で、厚生労働省は18日、食生活や病気など国民の健康にかかわる改善目標に対する進捗状況をまとめた。直近の実績値が分かった項目のうち、体重や検診の受診者数など4割弱が目標とは逆に悪化していることが判明した。

健康日本21は1970年代からの第1次、第2次の「国民健康づくり対策」に続いて定められ、初めて数値目標が盛り込まれた。食生活や運動、たばこ、アルコール、循環器病、がんなど9分野の70項目で目標を掲げている。05年度に中間評価をすることになっており、厚労省は評価結果をまとめる厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会に同日、暫定的な数値を示した。
(日本経済新聞)

男性の3割が肥満、深刻事態に厚労省も危機感

10年間で肥満男性を「4人に1人」から「6人に1人」に減らすことなど、具体的な数値目標を掲げた厚生労働省の健康政策「健康日本21」で、肥満や飲酒など少なくとも20項目について、目標を設定した2000年当時より数値が悪化していることが18日、分かった。

男性の肥満は「3人に1人」に迫りつつある。10年計画の中間点となる現時点で、目標に近づくどころか逆に離れつつある深刻な事態に、厚労省は危機感を募らせている。

「健康日本21」は、がんや糖尿病などの生活習慣病の予防を目指し、厚労省が国民向けに食生活や運動、休養など9分野、計70項目の目標値を設定。2010年までの10年計画で、「塩は1日に10グラム未満」といった細かい目標を示し、話題となった。

肥満者の割合は、男性(20—69歳)が24%から15%まで、女性(40—69歳)が25%から20%まで下げる目標だが、今回、厚労省が中間値をまとめたところ、男性が29・4%、女性が26・4%と肥満が進行。日本酒で1日3合以上を飲む「多量飲酒」も、男性では4・1%から3・2%まで下げる目標に対し、7・1%にまで増えていた。

肥満=日本肥満学会が1999年に決めた診断基準が一般的に使われる。体重(キロ・グラム)を身長(メートル)の二乗で割った数値が「25」以上だと肥満で、例えば身長170センチの人は、63・5キロが適正体重、72・2キロ超が肥満。
(読売新聞)

民も官もそろって健康ブームですが、健康レベルを下げている人の数が増えているのです。

以下の事実を知ってびっくりしました。

▼  30〜60歳代の男性肥満者    3割以上

▼  糖尿病が強く疑われる人
    平成 9年    約690万人
    平成14年    約740万人

▼  糖尿病の可能性を否定できない人を合わせると、
  平成 9年    約1,370万人
  平成14年    約1,620万人

▼  高血圧症(予備軍を含む)    約5,100万人

▼  肥満者の生活習慣病の重複状況(糖尿病、高血圧症、高脂血症)
  肥満のみ:              約20%
  いずれか1疾患病:    約47%
  いずれか2疾患病:    約28%
  3疾患すべて有病:    約 5%

(出所:厚生労働省健康局、農林水産省消費安全局共催フードガイド(仮称)検討会)

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