肝臓いたわってますか?
3大栄養素はどんな形をしているのでしょうか?
「消化」ってどういうことなのでしょうか? 消化された栄養素は、肝臓に運ばれてどうなるのでしょうか?
そして、肝臓がうまく働かないとどうなってしまうのでしょうか?
人間が生きていくためには、食事は欠かせません。 食べ物の含まれる栄養は「タンパク質」、「炭水化物」、そして「脂肪」という3大栄養素に大きく分類されます。
タンパク質はアミノ酸が一列につながってできています。真珠のネックレスをイメージすると分かりやすいですね。真珠が一本の糸でつながれているような形をしています。
炭水化物もタンパク質と似た構造をしていて、ブドウ糖が糸でつながれてネックレスのような形をしています。
脂肪だけは若干違った構造をしています。
食品に最も多く含まれている中性脂肪の場合、棒状の脂肪酸と楕円形をしたグリセロールという分子どうしがつながっています。細長い脂肪酸が3本、グリセロールに止められた形になっています。グリセロールには、脂肪酸を3本まで止められる止め金がついている形です。鯉のぼりをイメージしていただくと、いいですね。
「消化」ってどういう事なのでしょうか?
消化とは、これら栄養素のつなぎ目を切るという作業になります。
タンパク質や炭水化物の場合は、ネックレスのつなぎ目をひとつひとつ切って、アミノ酸やブドウ糖にバラバラにすることです。
中性脂肪の場合は、グリセロールと脂肪酸の止め金を外します。
これらの作業をするのが消化酵素になります。これらの栄養素がバラバラにされないかぎり、栄養素はカラダに吸収されずに、排出されてしまいます。
タンパク質、炭水化物のつなぎ目を切る、脂肪酸の止め金をはずす。その役目をしているのが、酵素。だから酵素はとても大事なんですね。
ごはんや食パンを口の中でかんでいると、ほんのり甘く感じますよね。これは、唾液の中にアミラーゼという消化酵素が含まれていて、澱粉(でんぷん)の消化が始まっているからです。
大まかに細かくされた澱粉は、胃の中では消化されずに、小腸で再びばらばらにされます。
タンパク質は胃に入ってから大まかにそのつなぎ目が切られて、小腸に入ってアミノ酸に切り分けられます。一方脂肪は、小腸に入って初めて、グリセロールと脂肪酸に切り離されます。
小腸でばらばらになったすべての栄養素は、そこで吸収されて、まずは肝臓へ運ばれます。
もし、肝臓が働かないと・・・?
肝臓に入ってきた栄養素は、合成、分解されて、カラダに役立つように加工されたあと、再び血管へ適量が送り込まれます。
アミノ酸、ブドウ糖は血管から、そして脂肪酸はリンパ管を通って全身へ運ばれます。
当面必要なブドウ糖を除いて、できるだけ多くのブドウ糖がグリコーゲンに変化して肝臓に貯蔵されます。肝臓は小出しにブドウ糖を血液中に送り出して、血糖値が一定になるように調整しています。
次の食事時までブドウ糖はカラダに入ってこないので、この調節は慎重に行われています。 実は、脳細胞が燃料として受け付けるのはブドウ糖だけなのです。血糖値が0になるとわずか数分で脳の働きが完全に停止してしまうのです。
肝臓がうまく働かないと、脳の働きが停止してしまいます。
それは、「死」を意味することになります。
沈黙の臓器:肝臓
肝臓は栄養素の代謝以外にも、体内に摂取された有害物質の解毒、胆汁分泌など、非常に多くの働きをしています。
その働きの数は細かいものもいれると、500種類になると言われています。カラダの中では一番大きく、重い臓器で、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
予備能力に優れているため、肝炎を起こしても、なかなか症状がでないのです。慢性肝炎や脂肪肝などでは、「なんとなく疲れやすい」、「食欲がない」程度の症状しかでません。
しかし、症状がでないからと言って、甘く見ないで下さいね。働きが多い分、肝機能の低下は様々なところに影響がでてきます。
肝臓...とても重要な器官なのです。
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