動脈硬化にも関わっていた活性酸素
コレステロールには、悪玉と呼ばれているる「LDL」と、善玉と呼ばれている「HDL」とがありますよね?
カラダの中でこの2つの比率が3:1を越えると、動脈硬化のリスクが高まります。
しかし、もっと怖いのは、コレステロールが「○○」してしまうことなのです。
コレステロールって、一般的には悪いイメージがありますよね。「肥満の原因」、「生活習慣病の原因」とか言われていて・・・
確かに、いろいろな病気の原因になるという悪い事ばかりが目立っていますが、コレステロールは細胞膜やホルモンの原料になる、身体になくてはならない物質なのです。
極端に増えてしまうとカラダに悪影響が出るのです。
ご存知と思いますが、コレステロールには2つの種類があって、 悪玉と呼ばれている「LDLコレステロール」と、善玉と呼ばれている「HDLコレステロール」があります。
「LDL」のほうは細胞にコレステロールを配る係りで、「HDL」はあまったコレステロールを回収する係りです。
ですから、善玉、悪玉と区別されていますが、本来はどちらも、カラダにとってはなくてはならないものなのです。
「LDL」の比率が「HDL]と比較して、3:1を越えると動脈硬化などのリスクが高まると言われています。
つまり、カラダの中にコレステロールを配って増やしてしまうというイメージが、「LDL」が悪玉と呼ばれる原因なのでしょうね。
ただ、もっと怖いのはコレステロールが「○○」してしまうことです。
○○とは一体何なのでしょうか?
ヒトの血管はなんと地球2週半もの長さ!
ちょっと話がそれますが、血管の話をしますね。
人間が生きるためには、60兆個の細胞全てに酸素と栄養素を運ばねばなりません。その役割をするのが血液で、血管はその通り道となっています。
酸素と栄養素が届かなければ、細胞はエネルギーを作り出すことが困難となり、カラダは活力を失います。
そのため、血管はカラダのすみずみまで張り巡らされています。
大人1人分の血管をつなぎ合わせると、その長さは10万キロ(なんと地球2週半!)に及ぶと言われています。
血管はチューブ型の筋肉層でできていて、その内側は内皮細胞で覆われています。
内皮細胞どうしの境目に何らかの理由で傷ついて割れ目ができると、血小板がその割れ目に覆いかぶさり、修復にあたります。
動脈硬化と活性酸素の関わりとは?
さて、コレステロールからいきなり血管の話に飛んでしまいましたが、実は動脈硬化とコレステロールには重要な関係があるのです。
以前は、動脈硬化の起きる仕組みは、以下のように考えられていました。
1) 内皮細胞どうしの境目に何らかの理由で傷ついて割れ目ができる
2) その割れ目にコレステロールが入り込む
3) 内皮細胞の外側にある筋肉細胞が刺激を受け、筋肉層が腫れ上がってくる
4) 割れ目が広がり、そこに更にコレステロールが入り込む
5) 血小板や脂肪の層ができる
しかし、現在の学説では、動脈硬化は酸化したコレステロールが原因と考えられています。
では、どんな関連性があるのでしょうか?
血管の筋肉層へ入り込んだコレステロールが活性酸素などの攻撃により酸化すると、白血球の一種であるマクロファージが酸化コレステロールを食べてしまいます。
マクロファージは、カラダに浸入してきた細菌などの異物を退治する(食べる)免疫細胞で、LDLコレステロールも飲み込んでしまいます。
ただ、通常のコレステロールであれば決して食べ過ぎることはありません。
しかし、酸化されたコレステロールに限っては、マクロファージは自分が脂肪のあぶく玉みたいに身動きできなくなるまで食べ続けてしまいます。
酸化コレステロールを食べ過ぎたマクロファージは、泡沫細胞になり、血管組織に付着します。
泡沫細胞の数がふえるにしたがって、血管の壁が盛り上がり、脂肪層が成長していきます。
動脈硬化予防で気をつけなければいけないのは、コレステロールの摂りすぎよりも、体内の活性酸素を除去することのようです。
ビタミンEやビタミンCなどは、抗酸化力の高い栄養素ですが、一種類のビタミンだけを多く摂るより、できるだけ何種類もまとめて摂ったほうが相乗的に抗酸化力は高まります。
活性酸素除去のためには、多くの種類の抗酸化栄養素をまんべんなく取ることが必要なのです。
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