家族とも会話する大切さ

世の中に病院は多くありますが、それぞれの病院で患者への対応の仕方は違ってくるかもしれません。忙しい病院もあれば、落ち着いている病院もあり、その中で患者とも真摯に向き合っていかなければなりません。看護師は患者の肉体および精神に関してしっかりとケアをしなければなりませんが、忙しい病院ともなってくると、患者自身のケアは出来ていても患者の家族まではなかなかケアできないということが起こってきます。しかし、患者とより密接な関係になるためには、患者の家族ともしっかり対話をし、コミュニケーションを密にしなければなりません。

良い看護師というのは、患者だけでなくその家族ともよくコミュニケーションをとるものです。病気になって戦っているのはもちろん患者本人なのかもしれませんが、患者の家族も本人と一緒に闘っています。そこで家族の精神的なケアを怠ってしまうと、家族に一種の疎外感を与えてしまうことにもなりかねません。そうなると、あるいは誤解が生まれ、あるいは軋轢が生じ、もしその時に図らずも患者本人の体調が悪化してしまうといったような事態が起こってしまうと、看護師や病院側と家族との間にも禍根を残すことになってしまうでしょう。そんなことにならないためにも、まず患者の家族との間に信頼関係を築くことを怠ってはならないのです。病気を治すためには家族の力は欠かせないものであり、良い看護師は家族としっかり協力関係を構築して、患者に向き合うものなのです。

一言が追加できる良さ

看護師として、まずは仕事に慣れて手際よく仕事ができるようにするのは基本ですが、そればかりに力を注いでいても良い看護師にはなれません。現場にいて欲しいと思われる看護師になるために重要になるのが、人との会話の中で他の看護師にはない一言を追加できるようになることです。感謝の気持ちを伝えたり、誤りを認めて謝罪を行ったりすることは人として重要なことです。それに加えて、励ましや協調の言葉も患者との会話では欠かせない一言です。あまり人が指摘しないようなことに気づいたときには、隠さずに一言添えるというちょっとした配慮も必要になります。率直な意見を伝えながらも、相手への配慮を欠かさないという姿勢を崩さずに会話をしていくことが、一歩成長するために大切なことです。

そういう看護師になることによって、良い看護師と思われるようになるのには理由があります。ただ決められた仕事をしているだけの看護師になってしまうと、他の看護師の海の中に埋もれてしまい、個性が失われてしまいがちになるでしょう。そこから突出できるというのが最も大きなメリットです。それに加えて、話をすれば他の人にはない言葉がもらえるということが分かると医師からも患者からも信頼されるようになります。その結果としてよく話を受けるようになっていき、その会話を通して医師にも患者にも貢献していくことができるのです。誰からも頼りにされて役立っていけるようになるために必要なのが一言を追加することであり、良い看護師の要件になります。